何か自分の思い通りにならないことがあって癇癪を起こすと、「また、ヒス起こして…」とよく母親から言われました。
自分の思い通りにならないことがあると、人並み以上に過剰にイライラする性格だったので、しょっちゅうヒスを起こしていました。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【ヒス起こす】ヒステリックの昭和的表現と使い方|言葉の小槌112
【ヒス起こす】
「ヒス起こす」=「ヒステリック」を起こすという意味で、昭和の時代にはよく耳にした言葉です。
ぶら下がり健康器や、スタイリーというギッコンバタンする健康器具があった頃です。
それは私の家にもあり、スタイリーは子供が遊ぶのに最適で、小さかった私にとっては健康器具というよりも、遊具でした。
時々、金属の可動部に皮膚が挟まることがあり、痛くて泣き喚いたり、何か自分の思い通りにならないことがあって癇癪を起こすと、「また、ヒス起こして…」とよく母親から言われました。
私は確かに「ヒスを起こす」ことが多かったと思います。
自分の思い通りにならないことがあると、人並み以上に過剰にイライラする性格だったので、しょっちゅうヒスを起こしていました。
母は母で「ヒスを起こす」という言葉を逆手にとって、「言うこと聞かなかったら、ヒス起こすよ!」と言って私を脅すこともありました(笑)
「この親あってこの子あり」とはよく言ったものです、親子揃ってヒステリックでした(笑)

ヒステリックとは
ヒステリックとはヒステリーを起こしているような状態のことを言いますが、ヒステリーは精神的な病気の名称のことです。
ヒステリックは癇癪を起して異常に興奮していることで、イライラが最高潮に達しているような状態になっている様です。
精神が乱れ感情的になり、「キィ~」、「イィ~」となる様は容易に想像できると思います。

ヒスを起こすとは
「ヒスを起こす」を他人に対して使った場合は、諫めるような意味合いになる場合が多いです。
「ヒス起こしなさんな、落ち着きなさい」みたいな感じです。
逆に自分に対して使った場合は、ヒステリックを自己肯定し、自分の主張を相手に理解してもらいたい心理が窺えます。
「私の言うことを聞いてもらえなかったら、ヒス起こすよ!」と言って、相手を軽く恐喝するような感じですが、冗談に使うケースもあると思います。
また、昭和世代だということを自ら証明しているか、懐かしんでいるかでしょう(笑)
HanaAkari