幼少期に何かいたずらや悪い事をしたら、「お天道様が見てるよ」と、母にたしなめられたものです。
どれだけ隠れて悪い事をしても、お天道様には筒抜けなので、自制して自らに恥じないようにして下さいと言われているようです。
お天道様はいつも自分の目を通して、見ているようです。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【お天道様】天と良心はいつも弱い自分を見ている|言葉の小槌116
【お天道様】
「御日様」のことを「お天道様」と言ったりしますが、このようなほんわかとする日本語の響きに触れると、心なしか優しい気持ちになります。
何か自然と共に暮らしてきた昔の方々の優しさとか、純粋さが伝わってきて、物質やお金だけではない大切な心情があるように思います。
素敵です。
「お天道様が見てる」よ。
幼少期に何かいたずらや悪い事をしたら、「お天道様が見てるよ」と、母にたしなめられたものです。
誰も見ていなくても、天が見ているから悪い事はしては駄目ですという意味でした。
「お天道様」とは、神様や仏様といった存在と同じ感じで、自然を大切にしてきた昔の日本人にとっては、畏敬の念の対象の自然の摂理、宇宙の調和のようなものかもしれません。
どれだけ隠れて悪い事をしても、お天道様には筒抜けなので、自制して自らに恥じないようにして下さいと言われているようです。
教育の一環で言われたりすると、私はひねくれ者だったので、絶対的な規則に管理されているようで、高圧的な印象を感じて嫌でしたが、「お天道様」を「自分の良心」だと置き換えて考えてみると、お天道様をもっと身近に感じることが出来たかもと思ったりします。
誰も見ていなくても、自分は必ず見ています。
その客観的な良心の自分は、お天道様と同じ世界の住人なんでしょう。
「お天道様の言う通り」
「お天道様」を純粋な良心だとしたら、その言葉には素直に従った方がいいんだろうと感じます。
調和のとれた自然の声だとして、抗うのではなく、素直に受け止めて生きてゆければ、片意地張って生きることもなく、幸せに居られるのかもしれません。
よく地球は全て繋がっている、人は自然の一部だし、大宇宙の一部だと言われたりしますが、それが「お天道様」だと思いますし、心がどれだけくすんでしまっていても、いつも太陽がポカポカと暖かく照らしてくれるように、心の奥底にある良心はいつも優しく微笑みながら見守ってくれていることでしょう。
恥ずかしがることなく心の声に耳を傾けて、心に嘘をつかずに素直に良心に従えば、「お天道様の言う通り」の行動ができるのだと思います。
お天道様はいつも自分の目を通して、見ているようです。
HanaAkari