伏目がちな大和なでしこが、小さな声で「おはようございます」と声を掛けてくれたような気になり、何か良い一日になりそうだと思うのです。
夏が終われば小さな桃のような乾いた殻から、四つ程の種を地面に落とし、次の年には自然に新しく誕生してくるあたりは、私も手に入れたい「力強さ」です。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【朝顔】双葉から慎ましい若い笑顔が観察されるとき|言葉の小槌42
【朝顔】
夏の暑い時期にでも、朝方の少し涼しい時に慎ましやかに咲く朝顔の花を見ると、少しにっこりしてしまいます。
伏目がちな大和なでしこが、小さな声で「おはようございます」と声を掛けてくれたような気になり、何か良い一日になりそうだと思うのです。
最近は大輪の朝顔も多く見られますが、私は小ぶりの薄い青色の朝顔が好きで、三歩下がっていながらも朝のひんやりした空気と馴染んで穏やかに美しい、自然な存在感に心が落ち着きます。
目立つわけでもないけど、目に留まるというのか、無理して自己主張はしていないけど、自然にしているだけなのに意外と目立つといった感じに憧れもあります。
それは多分、私が派手な「ひまわり」タイプではないからだと思うのですが、天性で「ひまわり」のように振舞える方には自然ですので、無理はなく個性がより強調されて魅力がアップするのでしょうが、私が無理に「ひまわり」を演じたらただの道化になってしまいますので、「朝顔」タイプの方が落ち着くのでしょう。
かといって私は「朝顔」タイプでもありません。
自己分析しますと、私は「トリカブト」タイプだと思います。
花はそこそこ綺麗ですが、根に猛毒を持ってるところなんかはまさにそうかもしれないと思います。
毒は上手に使えば薬になりますので、私は私の毒を薬に変えられる「錬金術士」になることを目標にします。

「朝顔」といえば小学生の時にやった観察日記を思い出します。
発芽して「双葉」が出るとなんか嬉しかったです。
可愛い姿の「双葉」ですが、「これから大きくなるぞと」いう意志がみなぎっていますので、成長していく未来が想像でき、こちらも「おぎゃあ、ばぶ~、きゃは、きゃきゃきゃ」なんて、赤ちゃんを想像して心が躍ります。
朝顔のつるは必ず左巻きで巻き付いていくみたいですが、「宇宙の法則」があるのでしょうか?
それに朝顔は、ああ見えてかなりタフなんです。
特に何もしなくても、毎年同じ所に勝手に生えてきます。
夏が終われば小さな桃のような乾いた殻から、四つ程の種を地面に落とし、次の年には自然に新しく誕生してくるあたりは、私も手に入れたい「力強さ」です。
あっぱれです。
HanaAkari