言葉の小槌65 word is magic 【良し悪し】

※本サイトはアフィリエイト広告を利用しています。
言葉の小槌② 言葉の小槌 〈51~100〉
言葉の小槌 51~100
スポンサーリンク

ある方面から見たら「良く」見えるものが、角度を変えれば「悪く」映りますし、「あちらを立てればこちらが立たない」といった事がほとんどです。

物事は「良い」「悪い」で判断しない方はいいというメッセージのようです。

このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。

スポンサーリンク

【良し悪し】表裏一体ですので判断が分かりません。|言葉の小槌65

【良し悪し】

物事のほとんどは「良し悪し」が表裏一体となっているように思います。

ある方面から見たら「良く」見えるものが、角度を変えれば「悪く」映りますし、「あちらを立てればこちらが立たない」といった事がほとんどです。

自分がどの立場から見ているかによって、良くもなり、悪くもなりますので、客観的に物事を見て、視野を広くするのも大切なことだと思います。

この「良し悪し」のことで、まさかと思う事実を知りました。

瀬戸内海が綺麗になり過ぎて、海産物の収穫量がドンドン減っているとのことです。

綺麗な海になって、海産物の収穫量が減るという事態は、私の単純な頭では矛盾しているように思いましたが、どうも「綺麗な海」「豊かな海」とは別のようです。

「栄養不足」の海になってしまっているそうです。

海の栄養不足とは

主な要因とされるのが、海中の「窒素」が少なくなってきていることで、「のり」は黒色から黄色く色落ちしたものが多くなり、風味が落ちるので廃棄するものが多くなり、25年間で収穫量が半減してしまったようです。

「窒素」は植物にとっては三大栄養素の一つですが、海においては魚のエサとなるプランクトンの栄養源になり、そのプランクトンが減ったことで小魚である瀬戸内海特産の「イカナゴ」の収穫量も20年間で三分の一まで減ってしまいました。

「牡蠣」にとっても綺麗な海は栄養不足になり、大きく太らないという事態が起こっています。

下水道の整備、工業廃水の規制、河川の護岸整備等で海に栄養分が流入しにくくなっているのが原因のようですが、まさに事の「良し悪し」をどこから考えたらいいものか?複雑です。

私の子供の頃は工業廃水の「窒素」が原因で海にはプランクトンの大量発生による「赤潮」が頻繁に問題になっていましたし、その「赤潮」により海は死んでしまうとも言われていました。

確かに真っ赤になった海を見ると、大丈夫なのかな?と子供ながらに思いましたが。

それが今では貧栄養による弊害が問題になっているとのことで、分からないものです。

赤潮
赤潮

以前は汚すぎたから綺麗な海を目指しましたが、これからは豊かな海を目指す必要があるようです。

私は大阪育ちですので、確かに以前は近くで目にする海や川は汚かったです。

というより高度成長期といわれる辺りは、至る所汚かったと思います。

駅のホームの下なんかは煙草の吸殻だらけでしたし、当時子供だった私の目からは、吸殻はそこに捨てるものだったという認識です。

今から考えるととても想像できませんが、実際そんな感じでしたし、近くにドブ川があってそこの水の色はヘドロ色で、水というよりはヘドロでした。

夏になるとメタンガスがぼこぼこと湧いてきて、臭いは酷いし、自転車なんかの粗大ごみが、普通に川の中に突き刺さっていました。

私は幼少期の記憶から綺麗になることは良いことだとしか考えていませんでしたが、それが今では綺麗すぎるという事態が問題になっているなんて、何が良くて何が悪いかはもう分かりません

物事は「良い」「悪い」で判断しない方はいいというメッセージのようです。

20年程前になると思いますが、大阪の「道頓堀川」や当時日本一汚いと言われていた「大和川」の水質を「EM菌」を使って浄化しようという取り組みがあり、一度参加したことがあります。

「EM菌」とは嫌気性の微生物で、空気のないところで活発に活動できるので、ドブ川や反自然的な環境で有効だとされ、実際に相当な効果があり脚光を浴びました。

通常、発酵食品や堆肥作りで活躍するのは好気性の微生物で、空気がなければ力を発揮できないので発酵にはならず、腐って嫌な臭いを発生させることになりますので、以前のドブ川の状態はまさにその状態だといえます。

その活動では「EM菌」を混ぜた土団子を川に投げ入れるといったものでしたが、数年後のニュースで大阪湾の水質が改善され、貝が取れるようになってきたと聞いた時に、「やったー」と小躍りしたものです。

それが今では綺麗すぎて栄養不足が問題になっているなんて…

大阪湾でも「牡蠣」の養殖が成功したというニュースもありましたが、やはり水質が綺麗すぎるのが課題と言われていましたね。

牡蠣
牡蠣

牡蠣はもの凄く水質を浄化する能力があるようですが、それも「良し悪し?」

「牡蠣」はもの凄く水質を浄化するそうで、綺麗な海がより一層綺麗になっていくのでしょうか?

牡蠣はとても美味しくて好物ですが、「海の牛乳」とも呼ばれ栄養価の高いイメージですが、その牡蠣が大きく育つには「海の汚れ」が必要だと考えると、牡蠣のイメージの「良し悪し」に関わりそうです。

やはり「良し悪し」で判断すると美味しいものも食べることが出来なくなりますので、私は「うまいものはうまい」方式を採用することにします。

HanaAkari

タイトルとURLをコピーしました