2016年3月に「台湾」に3泊4日で行ったのですが、私が一番印象に残っているのが「刀療」=「包丁マッサージ」です。
私が「刀療」を初めて見たのは、「台北」にある「二二八和平公園」を散歩していた時でした。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【刀療〈包丁マッサージ〉】効果てきめん台湾の秘技|言葉の小槌67
【刀療 〈包丁マッサージ〉】
2016年3月に「台湾」に3泊4日で行ったのですが、私が一番印象に残っているのが「刀療」=「包丁マッサージ」です。
当時、肉体的にも精神的にも疲労が積もり積もっていた時期でしたので、とにかくリフレッシュしようと思い、強引に段取りをして格安航空券だけ手配して「台北」に飛びました。
若い頃にバックパッカーを経験しているので、行き当たりばったりでも十分楽しめるだろうし、何とかなるだろうと、「昔取った杵柄」で変な自身がありました。
かなり久しぶりに海外に行ったので、航空券等、何でも「紙」のアナログ世代ですので、今の何でも「スマホ」で簡単ということが、逆にややこしかったりすることはありましたが、何とかなりました。
私は経験から「人の住んでいる場所」は何とかなると思っています。
砂漠とか「人のいない場所」は人に尋ねたり、助けてもらったりできないので、野垂れ死んでしまうでしょうが、人は思っている以上に親切なので「人」がいたら何とかなります。
行き当たりばったりで行った「台北」でしたが、最大の目的は疲れ切った体を癒すことでした。
マッサージ三昧の「台北」
短い滞在期間でしたが、観光の合間に様々のマッサージを体験しました。
「刀療」はその一つで、私には一番合っているように思いましたが、それぞれに癒され、「マッサージ師」や「セラピスト」のようなお仕事をされている方々には、本当に感謝です。
台湾マッサージ
オーソドックスな全身マッサージをたっぷり受けると施術後は、いつも呆けた感じになって「ぼぉ~っと」なってしまいます。
日本のマッサージと似ているようで、どこか違う感じでした。
どちらが良いとか悪いとかはないですし、専門的なことは分かりませんが、凝っている箇所をピンポイントで当ててくる感じで、強めのマッサージが好きな私には心地良い刺激でした。
だだ、当時の私は全身ひどく凝っていましたので、次の日には「もみ返し」が出てきましたので、旅先での贅沢で毎日、場所を変えていろんなマッサージに通いました。
遅くまでやっている所もありましたので、昼間は観光して、夜眠りにつく前に「マッサージ」に行ったりもしました。
足裏マッサージ
痛くて有名な「足裏マッサージ」の本場ですから、体験しないのはもったいないので施術してもらいましたが、やはり痛い箇所は「めちゃくちゃ痛かった」です。
足の裏のつぼが全身とリンクしているは人体の不思議ですが、こういった東洋医学の発想は、毎日継続して行うことで、健康を維持するというのが基本とのことで、足の裏に「凄く痛い」ところがあるようになっていること事態が問題みたいです。
日本人の知り合いに「足裏マッサージ」をする方がいて、そう教わりました。
その方は「足裏マッサージ」をする際に木の棒を使っていましたが、「台北」では指を鉤状にしてゴリゴリされました。
あの時の私の「かかと」はガサガサで、乾いた皮膚が厚く固まったような状態だったのですが、それを見たマッサージ師から、「腰の不調の原因」だから綺麗にした方がいいと伝えられ、ナイフで削り取ってもらったのですが、確かにずっと腰に不調が続いていた時期でしたので、「分かるんか~」「面白いなぁ~」と思ったのと、汚かった「かかと」が綺麗になったのは嬉しかったです。
吸い玉
「吸い玉(カッピング)」は見た目のインパクトと施術後の跡が、まさに「伝統療法」といった感じですが、ガラスの容器を真空にして吸い上げることで、体の奥から汚れた血を動かし、血液循環を促す作用があるそうです。
体の具合によって、浮かび上がって出来る「あざ」の色に違いが出て体調が分かるそうですが、それが薄ければ健康で、色が黒に近い赤になる程、不調なんだそうです。
施術後は背中全体に赤い丸い「あざ」が残るのですが、私の背中に出来た「あざ」は予想通り濃いめの紫に近い赤色でした。
今では見かけなくなったようですが、「吸い玉」をする前に刃物で小さく「切り傷」を入れてから、汚れたドロドロとした血液を、直接体外に吸い出す手法もあるようです。
私はどちらかといえばこちらの方が、効きそうで興味がありますが、かなり「荒療治」ですね。
「ヒル」に血を吸わせる方法もありますが、原理は同じで汚れた血を物理的に除去するので、効果は期待できそうですが、どちらも今では体験する事は様々な要因でなかなか難しい気がします、残念。
かっさ
へらのような薄い形状の石で、体の表面を擦ることで血流やリンパの流れを良くする作用があるそうで、日本でも結構、流行っていますので本場で一度体験してみようと思いました。
小学生の頃、冬になると朝の時間に「乾布摩擦」をやりましたが、原理は同じではないでしょうか?
乾いたタオルで皮膚の表面を擦ることで、血行促進になり体が温まったものですが、このような単純で簡単なことで健康になれるのに、なぜかやらないのが不調の根本原因なんでしょう。
費用も掛からないので最高なのに、どんな健康法も意識の持ち方次第なんだと思いますが、なかなか出来ないのが本音です。
だからマッサージ師のような「ありがたい」方々がいるので、時には甘えるのもいいと思います。
知り合いのお坊さんが言うには、冬の寒い時こそ「水浴び」をすれば初めは寒いけど、次第に体の芯から温まってくるから寒くなくなるそうです。
これも「目から鱗が落ちる」シンプルな健康法のように感じます。
体は生命の危機を察知すると「細胞」に生存の為のスイッチが入り、自動的に生きる為に「自己防衛」を行うそうで、そういった作用なのかもしれません。
度を超すと弊害が出てしまいそうなので、ぎりぎりのところまで追い込む「さじ加減」が難しいかもしれません。
「かっさ」の感想は他のマッサージに比べて、スッキリ感やまったり感を特に感じなかったので、人にやってもらうよりも、どちらかというと自分自身で日々のセルフケアとして、行うものなのかもしれません。
刀療(包丁マッサージ)
「刀療」を体験する機会を一度逃しました。
私が「刀療」を初めて見たのは、「台北」にある「二二八和平公園」を散歩していた時でした。
この公園には「足つぼマッサージ」が出来る石を埋め込んだ道がありました(笑)
緑豊かで日本とも関係のある公園ですが、木陰になったベンチに座ったおばさんが、若い男性に「中華包丁」で頭やら肩やらを軽く叩かれていました。
興味があったので「何してるの?」と聞いてみたら、「マッサージ」ですとのことで第一印象から面白そうだと感じました。
「刀療」を受けているおばさんも「気持ちいいよ」って笑顔が印象的でした。
「あなたもどう?」って言われましたが一応予定があったので、「また今度」といってその場を後にしました。
その時はいつでもこの公園に来たらその青年にまた会えると思ったのですが、残念ながら再会することができませんでした。
偶然に「刀療」の施術場所に出会いました。
「台北」滞在中にいろんなマッサージをしてもらったのですが、「包丁マッサージ」だけが心残りなまま帰国日になりました。
帰国する飛行機の時間は夜だったので、最終日に宿に荷物を預かってもらって「台北駅」の下に横長に伸びる長い「地下街」を散策していたら「刀療」をやっている場所を偶然見つけたのです。
地下街はなんとなく薄暗くて寂びれた感じでしたが、そこは明かりが煌々としていて、中華らしい赤色と黄色をふんだんに使った装飾で派手だったので目立っていました。
占いとかもやっているそうですが、私は「包丁マッサージ」に偶然出会えたことが嬉しくて、早速「刀療」を体験しました。
45分の全身コースで始めたのですが、施術を受けてすぐに「これは私にイイ」と感じたので、60分コースに変更してもらい、ひたすら全身を「中華包丁」で叩かれました。
二人掛かりでリズミカルに叩かれながら「刀療」について説明を受けましたが、通常のマッサージと違い振動が深部にまで届き作用するので効果的であること、「もみ返し」が起こらないとのことですが、両方ともその通りだというのが私の感想です。
やはり私の体はかなり凝っていたようで、そのような人は施術する側にも包丁からの反動が大きくなるので、分かるそうです。
面白いことも言っていましたよ。
マッサージを受けている人の「悪い気」のようなものが施術者に入ってきて、それが「おなら」となって出るのだそうです。
なので施術者はまず自身を整える必要があるので「肉は食べない」そうです。
占いとかも関連していることからすると、「スピリチュアル」の要素があるようですが、私は「スピリチュアル」は得意な方ですので面白いと思いますし、最後に偶然ここに来ることになったのも何かの縁だと思ったのでした。
「刀療」の肉体的効果は肌で実感しましたが、「台湾」旅行から帰った後、どことなしか精神面にも良い効果があったように思ったのは、私が単純だからでしょうか?
使用している「中華包丁」についても教えてくれたのですが、切れないように加工された特注品だそうで、日本の「堺」の包丁だと言ってました。
大阪の「堺」の包丁は実績のある由緒ある伝統工芸品で、その職人技に非常に定評があるものなので、こんな所にも使われているのだと思うと誇らしく思いました。
私が育った町が「大阪府堺市」なので、なおさら嬉しかったです。
「刀療」と「肩たたき」は原理が近いと思います。
知り合いの「足裏マッサージ」をされる方は、他に「マッサージ」のスタイルを持っていて、私にはそれがこれまでに受けたことのある「マッサージ」の中では一番効果を実感したものだったのですが、初めて「刀療」を受けた時に「あれと同じだ」と直感が働きました。
実際に効果てきめんのところは同じで、一晩寝た次の日にまるで別人になったかのような、体の爽快感が物語っています。
その方法はとても簡単で、「肩たたき」の時にするように、軽くこぶしを握った状態で背中側を叩いてもらうだけです。
うつ伏せになった状態で体の裏側を肩甲骨の間とか手足とかを、バンバンと叩いてもらうだけですが、これはやってもらっている時は結構痛いです。
しかし、次の日には「もみ返し」もなく体の軽さが明らかに違います。
昔からある「肩たたき」にはそれだけの理由があったんですね。
その方は「叩くマッサージ」を「縄文式」と呼んでいましたが、これも叩く時の手の形に意味があり、手を握ると筒状になるのが重要で、叩いた時にこぶしの下側の筒から上側の筒に「悪い気」が抜けるので、相手から「悪い気」を受けないと聞かされました。
「刀療」と似ていると思います。
私個人の考えでは、おそらく「人」に叩いてもらうから効果が高いのではないかと思っています。
物理的には叩く動作が同じなら、機械でも同じ効果が出るようにも思いますが、一定の効果はあるでしょうが、誰か「人」に叩いてもらうことで、効果は飛躍的に上がるのではないかと感じています。
「肩たたき」をする時に「憎しみ」を込めて叩く人は、ほとんどいないですから。
目には見えませんが、少しでも相手に楽になってもらいたいという「相手のことを想う」気持ちが、「良い気」となって作用するのだと思います。
「両親」や「祖父母」に小さな子供が愛情を持って純粋な気持ちで「肩たたき」をするように、叩けたらより大きな効果が出るんだと思います。
HanaAkari