一寸法師のような人物はご褒美が無くても、鬼と立ち向かえるのでしょうし、打ち出の小槌は一寸法師の損得勘定抜きでの行動に対しての、天からのご褒美だったんだろうなと思います。
住吉大社の境内の一画には一寸法師にちなんだ神社「種貸社」があります。
このブログは言葉から連想したことを自由に書いています。時に勇気や喜びをもらえたり、慰められたり、癒されたり、言葉には力があるように思います。そんな素敵さや楽しさを少しでも表現できたら幸いです。
【一寸法師】縁の場所が大阪の住吉大社にあります。|言葉の小槌94
【一寸法師】
一寸法師の昔話は、大きくならない小人の一寸法師が、鬼退治に向かうお話ですが、なんて勇敢なんだろうと思ってしまいます。
針の剣を携えて、一寸法師からしたら超巨大な巨人の鬼に立ち向かうのですから、勇敢というよりも無謀ともとれる行為ですし、それを凛とした態度で正々堂々と果敢にも挑戦するのですから脱帽です。
3cm程の体ですから、お椀を船にして鬼の居る場所へ漕ぎだします。
何か策略でもって鬼を退治するのかと思いきや、真正面から鬼と向かい合います。
当然鬼の相手にはならず、一飲みにされてしまい一貫の終わりのようでしたが、物語はこれからが面白く、胃の中から一寸法師の反撃が始まるのです。
胃を中から針でブスブスと刺されては鬼もたまったものではありません。
たまりかねた鬼は一寸法師を吐き出し、逃げて行きました。
その時に鬼が置いていった、打ち出の小槌をお姫様が一寸法師に向けて振るうと、一寸法師はみるみると大きくなり、晴れて大人の青年になりました。
めでたしめでたし。
打ち出の小槌って、頑張った人が手にすることのできるマジックアイテムなんでしょうね。
勇気を振り絞って鬼と向かい合った一寸法師だから、勝ち得たもののように思います。
多分、一寸法師のような人物はご褒美が無くても、鬼と立ち向かえるのでしょうし、打ち出の小槌は一寸法師の損得勘定抜きでの行動に対しての、天からのご褒美だったんだろうなと思います。
「住吉大社」と「種貸社」大阪の一寸法師ゆかりの神社。
大阪で有名な神社に「住吉大社」がありますが、一寸法師のお話の冒頭では子宝に恵まれない夫婦が、住吉の神様にお願いをしたら、一寸法師を授かることが出来たことから、住吉大社の境内の一画には一寸法師にちなんだ神社「種貸社」があります。
種貸社(たねかししゃ)
一寸法師という子宝を授かったことから、子宝に恵まれる御利益や、子種にちなんで、商売の際などに元手となる金銭を授かれるよう御縁を結ぶ御利益があるようです。
種貸社の手水舎の水は、お椀に乗った一寸法師から流れ出ていて、境内の中にもお椀があり一寸法師の顔だしパネルが設置されています。
リニューアルされて綺麗になった感じがあり、住吉大社の厳かな雰囲気とは違い、俗っぽい庶民的な気さくな感じを受ける神社です。
商売繁盛に関係する神社ですので、そうなるのでしょうか?
隣にある「大海神社」の静かで質素な雰囲気とは対照的で、面白いところです。
HanaAkari