旅の玉手箱【クルタパジャマ】〈インド雑学編-26〉

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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【クルタパジャマ】合理的で日常的な男性民族着|旅の玉手箱 インド雑学編-26

【クルタパジャマ

「クルタパジャマ」はインド男性の一般的な民族衣装ですが、民族衣装とはゆえ多くの人が着用している普段着で、日常的に着用されているものでした。

日本のように今では特別な時にしか着用しなくなっていないのが、部外者の私からは民族の誇りを持って生きているように見えました。

ただ、インドにしばらくいてインド人の性質を見てきた感じでは、インドの人は堅苦しいことを考えるのには無頓着な節があるようでしたから、深く考えて「クルタパジャマ」を着ていない可能性が高いと予想します。

偏見でなく一つの参考としてですが、インド人はB型の血液型が人口に占める割合が一番多く、その比率は世界的にも珍しいケースだそうです。

B型の方からしたら「だから、何?」という感じでしょうが、インド人とB型の取り合わせは、個人的には非常に納得できます。

またインドは一年を通して暑い時期が多いので、長袖、長ズボンで強い日差しを避け、薄手の生地で風通しの良い作りになっている「クルタパジャマ」は非常に合理的な服でした。

上着とズボンでセットになっていて、上着はお尻が隠れるくらいの長さがあり、裾の左右にスリットが入っています。

裾はズボンには入れずに、外に出した状態で着用します。

襟元は普通のシャツのように丸首でボタンがあるタイプや、中国襟のようなのも見ました。

ズボンは同じ素材で、寸胴の作りになっていますが腰の部分には紐が通されていて、絞るようにして落ちないように結びます。

クルタパジャマ
クルタパジャマ

私は合理的な理由からインド旅行中はずっと「クルタパジャマ」姿でいました。

暑くて日差しが強いからこそ長袖、長ズボンが必要で、半袖、半ズボンで日光を浴び続けると皮膚が持ちません。

生地が薄く、風通しがいいので汗をかいたり、洗濯しても早く乾くので風土に合っていて、理に適っている優れた衣装でした。

「クルタパジャマ」はオーダーメードで作ったのですが、生地屋で生地の種類(色や素材)を選び、採寸、縫製まで一貫して行ってくれました。

また「クルタパジャマ」には地域性でデザインに違いがありましたが、ヒンドゥー教徒とイスラム教徒でもデザインに少し違いがあるみたいでした。

ヒンディータイプはシンプルな直線的な作りで、イスラムタイプは曲線が入り、丸みをデザインしているようでした。(これはあくまでも私の個人的な見解です)

生地屋は「クルタパジャマ」のように男性用としての生地と、女性用の「サリー」用の生地の両方を扱っていましたが、圧倒的に「サリー」の布が多く揃っていました。

素材は化繊、綿、合繊、シルクがありましたが、高級なのはシルクなのですが、意外と化繊も値が張ったと思います。

日本の感覚ですと自然素材のものの方が高くつく感覚があったので少し意外でしたが、「化繊の方が長持ちするから」とのことでした。

生地屋 インド

インドの女性用民族衣装「サリー」

サリー

インドの女性の民俗衣装で有名なのは「サリー」ですが、「サリー」は衣装というよりも一枚の布なのが特徴です。

艶やかな細長い布を体に巻き付けて着用するのが、「サリー」ですから、生地そのままが服のデザインになるので、生地屋に「サリー」布が多くあるのは当然なことで、とにかく色とりどりで色んなデザインがありました。

女性用の民俗衣装には女性版「クルタパジャマ」のような「パンジャビドレス」などもありました。

HanaAkari

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