- デリー〈Delhi〉
韓国人Ｓが帰国するフライト日の二日前に〈デリー〉に戻りました。私も帰国の為の飛行機のチケットを購入する必要がありました。この時、〈レー〉で知り合った韓国人女性Nと再会しました。 - サールナート〈Sarnath〉
帰国までの時間が二ヶ月を割っていたと思います。残りの時間を仏教聖地〈サールナート〉の日本寺で過ごしました。宗教や精神世界に興味を持つきっかけになったのがこの場所だったので、長旅の締めはここにしようと決めていました。コリアンNは〈バラナシ〉に行く予定だったので、共に行動することになりました。 - デリー〈Delhi〉
帰国のフライト日に余裕を持って〈デリー〉に戻り、最後は貧乏旅行にしては贅沢にお金を使って楽しみました。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国～1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか？という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【サールナートとキムチ】即席チャレンジ｜旅の玉手箱 インド編-36
【サールナートとキムチ】
〈デリー〉でコリアンSが帰国するのを見送り、私も自分が帰国する為の飛行機のチケットを手配しました。
特に大きな目的もなく友人の誘いに乗って日本を出てから紆余曲折があり、二年ばかりが過ぎていたのですが、あっという間だった気がします。
旅の初めと終わり頃で大きく違ったことは、初めは観光を楽しく思っていたけれども、いつしかその興味は薄れ、人との出会いから起こる出来事に旅の楽しさを感じるようになっていたことです。
〈レー〉でコリアンSと知り合ったことから面識を持ったコリアン女性Nと、この時〈デリー〉で再会しました。
その関係で他にもコリアン旅行者と知り合うことになったことは、本当に幸せなことだったと思います。
Nはその時友人になっていたコリアン女性Eと〈バラナシ〉に行く予定で、私は旅の最後は〈バラナシ〉近郊にある仏教聖地〈サールナート〉にある日本寺で、一ヶ月くらいは修行もどきの生活をして帰る予定でした。
初めてそのお寺に滞在させてもらった時に、精神世界への関心がにわかに沸き起こってきたのですが、それもまったく不思議なもので、宗教や精神世界などには一切興味が無く、どちらかと言えば毛嫌いしていたのに…
インドの独特の空気に感化されたのでしょうか？
私の性格は一度思い立ったら、とことんのめり込んで行く傾向があり、それは蠍座だからなのかもしれません（笑）
汽車で〈バラナシ〉駅に着いた私とコリアンNとEとは一旦ここで別れました。
NとEは初めての〈バラナシ〉だったので、ガンジス川の畔「ガート」のある地区に向かい、私は「ガート」方面に行ってしまうと、その魔力で目的を見失いかねないので直接〈サールナート〉に向かいました。
〈サールナート〉の日本寺で「キムチ」作りをすることに…
久しぶりに〈サールナート〉に戻ってきて、朝夕のお勤めに参加するとやっぱり何か心地良かったです。
うちわ太鼓を叩きながら、近所迷惑を気にする必要もないので大声で「南無妙法蓮華経」を連呼していると、意味など分からなくても普通に快感でした。
制限なしに大声を出すことなど普段はしない行動ですので、単純に気分爽快なのです。
数日後に、コリアンNがEと共に〈サールナート〉観光に来た時に、日本寺にも遊びに来ました。
この頃からNとはお互い少し意識し出していた節はありますが、まだまだ氷山の一角だった時期です。
それから数日してからNが一人でやって来て日本寺に宿泊することになりました。
Eは帰国する為に〈デリー〉に戻ったそうです。
その日本寺では外国人が宿泊するのは珍しいことでは無かったので、国際的で素晴らしいことだったと思います。
コリアンNの提案で「キムチ」を作ろうということになり、素人「キムチ」作りに精を出したのは楽しかった思い出です。
インドの料理も味付けが辛いものが多く、〈チリパウダー＝唐辛子の粉末〉は簡単に手に入りましたので、即席「キムチ」作りに挑めたのです。
作ったのは「大根キムチ」で、これが結構イケていて好評でした。
普段インド料理しか口にしなくなり、味覚が単調になっている人ほど喜びも大きかったと思います。
インド人にも好評でした。
可笑しかったのは若いインド人スタッフの一人が、「キムチ」の汁も美味しい「キムチ・スープ、おいしい」と言って、調子に乗って大量の汁を一気飲みした次の日にお腹を壊して以来、「キムチ」を食べなくなりました。
即席の「キムチ」でしたから野菜から水分が沁みだし、汁気は確かに多かったです。
「キムチ」のせいじゃ無くて、「調子乗り」が招いた結果でしたが、どうも「キムチ」のせいにしているようだったのが笑えました。
HanaAkari
