旅の玉手箱【ハリドワール】〈インド編-32〉

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旅の玉手箱 〈インド〉 旅の玉手箱〈インド編〉
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インド国内での動き
  • マトゥラー
    Mathura
    〈アヨーディヤー〉から〈デリー〉に移動する途中に立ち寄りました。
  • デリー
    〈Delhi〉
    三度目の〈ラダック〉訪問に向けてここから北に向かいました。
  • ハリドワール
    〈Haridwar〉

    ヒマラヤのお膝元、ガンジス川上流にあるヒンドゥー教の聖地。ここで熱が出て数日間動けなくなりました。

  • ローカルバスで強行移動
    〈無茶なバス移動〉
    〈ハリドワール〉から少し北にある聖地〈リシケシュ〉に移動し、しばらく滞在するつもりだったのですが、〈リシケシュ〉のバスターミナルでここから〈マナリー〉まで直通のローカルバスが走っていると知り、突然気が変わり〈マナリー〉まで行くことにしました。〈リシケシュ〉を出発した時はまだ午前中でしたが、〈チャンディガル〉を経由して〈マナリー〉に到着したのは次の日の朝でした。非常に無茶な行動でした。
  • キーロン
    〈Keylong〉
    朝〈マナリー〉のバスターミナルに到着した時に、〈ラダック・レー〉行きのバスの情報を仕入れておこうとしたら、ちょうど日本人のバックパッカーに出会いました。この方も〈レー〉に行く予定でしたが、〈レー〉行きのバスが連日満席で取れないからどうしたものかと悩んでいるとのこと。途中にある村〈キーロン〉からなら乗れる可能性もあるというので、そのままの勢いで一緒に〈キーロン〉まで行きましたが……私は前日の朝に〈ハリドワール〉を出発し、次の日の夕方に〈キーロン〉に到着するまで、丸々一日半以上オンボロバスに揺られ続けました。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ハリドワール】シヴァとガンガーの伝説|旅の玉手箱 インド編-32

【ハリドワール

あの頃は聖地巡りに意地になっていたけれども、ただそれだけで自分本位でしたから、神様に対して敬意の欠けらも無かったことへのツケが回ってしまったのが〈ハリドワール〉でした。

夕方にガンジス川上流にある聖地〈ハリドワール〉に到着した時から、少し体調が優れないの感じました。

簡単に町を見て回って、いつものように見つけた〈ターリー〉の店で食事を済ませて、その日は早くに休みました。

ハリドワール

次の日は昨日よりも調子が悪いという自覚はありながら、せっかくヒマラヤのお膝元、聖地〈ハリドワール〉まで来たのだからと、意地でもって観光した無理がたたってしまうのでした。

その日の午後には高熱で意識が朦朧となり、それから数日間身動きが取れなくなってしまったのです。

食欲もなければ、外に食べに行くだけの元気もありませんでした。

携帯食として持っていたインドで買った〈Maggi(マギー)〉というインスタントスープを、電気コイルでお湯を沸かして飲むのが精一杯で、ほぼずっと安宿の部屋で寝て過ごすことになったのです。

強烈に体調を崩すと気持ちも弱り、「ああ~、日本に帰りたいなぁ~」という気持ちが湧いてきたのですが、それが腹立たしくてなりませんでした。

冬に〈ラダック〉に行った時にお世話になった家族に、「夏にまた遊びに行きます」と手紙を送っていたのもあって、こんな所で引き返す訳にはいかないと思いつつも、故郷が恋しい気持ちは体調が回復するまでは消えてくれませんでした。

「弱虫をどうするのか?」と試されたのでしょう。

〈ハリドワール〉は破壊神〈シヴァ〉にまつわる聖地だけに手厳しい洗礼を受けたのかもしれません(笑)

熱が下がり、体調が復調に転じたので、少し北にある同じく聖地〈リシケシュ〉に移動したけれども突然気が変わって宿泊することなく、〈ラダック〉へ行く為に〈マナリー〉に向けてローカルバスで強行の移動をした裏には、もしかしたら怖い〈シヴァ〉の地から一刻も早く逃げ出そうとする心があったのでしょうか(笑)

ハリドワール

〈シヴァ〉神と女神〈ガンガー〉の伝説の地「ハリドワール」

インドの叙事詩「ラーマーヤナ」の〈シヴァ〉と〈ガンガー〉のエピソードでは、天界の川だった〈ガンジス川=女神ガンガー〉が地上に降りる際に、そのまま降りると地上はその衝撃で破壊されてしまうので、一旦〈シヴァ〉神に受け止めてもらい、緩衝してもらうことになったそうです。

〈バギーラタ王〉は浮かばれない魂を供養するために、天界の川〈ガンガー〉の水を地上に降ろして欲しいと願い苦行を続けました。

その純粋な思いに打たれた〈ブラフマー〉神は、許可を出しましたが、天界の〈ガンガー〉が直接地上に降りてしまうと、その強大な力で地上は破壊されてしまいます。

その課題を解決するための祈りは〈シヴァ〉神に届き、〈シヴァ〉神は自らの頭髪に〈ガンガー〉を一旦受け止めることで、女神〈ガンガー〉は勢いを弱め、問題無く地上に流れることになりました。

〈シヴァ〉神が女神〈ガンガー〉を受け止めた場所が〈ハリドワール〉です。

インドでは〈シヴァ〉神の頭髪に、女神〈ガンガー〉が乗っている構図はよく見かけました。

シヴァとガンガー
シヴァとガンガー

HanaAkari

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