二年以上の間バックパック一つに入る持ち物だけで過ごした経験を日本での生活に応用できれば、節約、サバイバル、節制した生活に役立つかもしれないと思いました。
【毎日カレーを食べる】イチロー氏も絶賛⁉|目から鱗のバックパッカー的、節約生活?
【毎日カレーを食べる】
インドでの食事は毎日カレーの日々でした。
カレーといっても日本のカレーと違い、本場のカレーはスープのような形態のものや、様々な野菜をカレー味に仕立ててあったり、一概にご飯に掛けて食べるというものではありませんでした。
私は野菜のカレーではオクラとカリフラワーのカレーが好きでしたが、素材の味も感じることはできましたが、一括りに表現しますと全て「カレー味」ということです。
カレー味のオクラ、カレー味のカリフラワー、カレー味の何々、まさにカレー尽くしでした。
ですが料理には多様性があり、歴史のある様々な香辛料の芸術的な配合によるものでしたので、味にうるさい人や、舌の感覚に才能がある方にとっては味わいのある奥深い料理だったと思います。
ただ舌音痴の私には若干の違いはあるものの、全部「カレー味」でした。
とても美味しいのですが、初めの頃は毎日似たような「カレー味」を食べ続けていると飽きてしまう事態になり、少し苦痛に感じることがありました。
それがいつしか何とも思わなくなって、飽きることもなくなり、色んな「カレー味」を楽しめるようになってしまいました。
実はこれは日本のカレーにも応用できるのが、いいところです。
私は子供の頃からカレーがあまり好きでなく、大人になってインドに行った後から日本でもカレーを美味しく食べられるようになりました。
極端な性格なのもあるのだと自覚していますが、日本でも毎日カレーを食べる生活をしても苦痛には思わず、むしろ歓迎ムードもあるくらいです。
よく残ったカレーを翌日にはカレーうどんにしたりしますが、別にカレーうどんでなくても大丈夫です。
インドで仕方なくカレー生活をしたことによってカレー好きになってしまいました。
カレーは一度大量に作れば数日間はそれでやり過ごせますし、ゴージャスな具にしなければ低コストなのも、素晴らしいところです。
「ザ・カレー生活」での節約もありです。
毎日カレーを食べる逸話で有名なのは元野球選手のイチロー選手ですが、あれ程の選手が毎日カレーを食べていたということは、ただ好きだという以外に栄養面なんかでも合理的なところもあったのではないでしょうか?
毎日カレーを食べることについて質問されたイチロー選手が、「毎日続けて食べていると僅かな味の違いも分かるようになるよ」「メジャーリーグの凄い選手でも、毎日同じことをコツコツ続けるのは苦手な人が多かったよ」と答えていたのには、意味深いものがありました。
イチロー選手は天才ですが、「努力の天才」なのだと感じられたコメントでした。
無いなら無いで何とかなりますし、何とかしないといけないので嫌でも知恵を絞ります。必要な分が確保できれば幸いです。
バックパッカーを長くしていると、一つのバックパックに入る荷物の量には限りがありますので、必然と荷物の量を調整しないといけませんでした。
重いと背負って移動する時には大変苦労しますので、だんだんと私のバックパックの中身は洗練されていきました。
最低限必要な物だけに削ぎ落とされていきましたが、旅行中にはまったく不自由に感じることはありませんでした。
変人バックパッカーの中には行きついた先がバックパックも持たないスタイルの人もいました。
スーパーの袋一つで旅をしている人がいました。
その方、日本人でした。
私はそこまでのことは出来ませんでしたが、日本に帰ってきた時に実家に戻った際には、「なんて物が多いんだろう」と思い、凄く居心地が悪かったです。
沢山持っていた服なんかは、海外の必要としている人々に送る活動をしていたボランティア団体に、大半を引き取ってもらいました。
ただ日本での生活は、バックパッカーの時のようにはいかないということをもう少し考えれば良かったという反省もありました。
思慮が足らずに突っ走った結果、後になってから少し不自由を感じましたので、ちょっとやり過ぎだったなと思ったのですが、物は生活に必要な最低限度があれば、実際にはそれで足りているのは確かなことだとは思います。
程度の問題がありますが、自分がどこで線を引くかということで全てが変わり、どうにでもなるのかもしれません。
HanaAkari