旅の玉手箱【ローカルバス・タイ】〈乗り物編-4〉

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バンコクでは一番良く利用した交通手段でした。またバンコク近郊の町に移動する際にも利用したりと思い出深い乗り物です。当時は地下鉄(MRT)は開通していませんでしたし、スカイトレイン(BTS)もまだ開通していませんでしたので、とても安い交通手段では唯一の乗り物でした。
ローカルバス・タイ
庶民の足としてローカルバスはいつも非常に混雑していました。ぎゅうぎゅう詰めの車内を、立ったまま目的地に行くことがほとんどでした。料金を回収に来る乗務員がとても印象に残っています。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ローカルバス・タイ】印象深い乗務員|旅の玉手箱 乗り物編-4

ローカルバス・タイ】

私がタイのバンコクに行った時は、BTS(スカイトレイン)とMRT(地下鉄)はまだ開通しておらず、バンコク市内のどこに行くにも、ローカルバスに乗りました。

近い場所や深夜は三輪車タクシーの「トゥクトゥク」を利用しましたが、通常はローカルバスを利用しました。

通常のタクシーはバックパッカーのような、いかにお金を節約しながら、貧乏旅行を続けることにポリシーを持っている者には不向きでした。

私はバックパッカーをしていましたが、どちらかといえば金使いが激しい方で、周りのバックパッカーからは「バックパッカーにあるまじき行為」とお叱りを受けることもありました(笑)

今から思うと、別になんでも良くないですか?って感じですが、当時は一応バックパッカースタイルに習って、一通りのローカルに根差した旅行を心掛けてはいました。(笑)

しかし性格もあって、あまり節約が続くと息苦しくなりますので、他のバックパッカーよりはお金を使っている方だったと思います。

節約するところは節約して、使うところは使う、メリハリのある旅行でしたと言いたいところですが、そのようなことはほとんど何も考えていなかったのが正直な所ですね。

バス車内 バンコク

ローカルバスでもっとも印象に残っているのが、乗務員が料金を回収に来ることです。

停留場からローカルバスに乗り込むと、大抵混雑しているので、通路に立って乗ることになるのですが、込み合っているので前の方には行けません。

すると前方から乗務員(大体おばさんでした)が人混みをかき分けて、こちら側に向かってきます。

その際には必ず手に持った、小銭が入った円柱型の金属の筒を「カチャカチャ」と開け閉めさせながら、迫ってきます。

「カチャカチャ、カチャカチャ、乗車料金を回収しますよ、早くお金を出してちょーだいね。」

といった具合にやってきて、料金を回収して行きます。

パカッと開く金属の円柱の中には小銭が入っていて、おつりを出し入れするのですが、その後に薄っぺらい紙の乗車券ようなものを渡してくれました。

その乗車券にもその金属のカチャカチャを使って、切込みを入れていました。

料金を支払った証明のようなものだと思います。

どんなに混雑していても、乗り込んだ人を見落とさずに回収に来る辺りは「プロだなぁ~」と感心しました。

「カチャカチャ」と金属の円柱を開け閉めする動作が、カニのハサミのように見えたので、私たちはその乗務員さんのことを「カニ」と仲間内では呼んでいました。

バス バンコク

「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」にもローカルバスで行きました。

ローカルバスを使って行った場所の一つに「チャトチャック・ウィークエンドマーケット」があります。

週末の土日に開催される大規模なウィークエンドマーケットで、圧巻の規模でした。

日本で行われている、フリーカットや蚤の市、骨董市、バザーのようなものを全部ひっくるめて超巨大なスケールで行われている感じです。

しっかり見て回れば掘り出し物も見つかるかもしれませんが、人混みに酔ってしまう私は疲れてしまい、屋根の下で直射日光を避けることができたローカルフードのお店で、小腹を満たしながら休憩する時間の方が多かったです。

チャトチャック・ウィークエンドマーケット

特に印象に残っているのが、動物が売られていたことです。

爬虫類からアライグマのような小動物、鳥、猿と日本人の感覚からすると、どこまでが合法なんだろう?と思ってしまうような、珍しい動物もいました。

香港、マカオがまだ中国に返還される前に旅行に行った際に見た、食用の動物のマーケットにも似た印象は受けましたが、タイの場合はペット目的のような感じはしました。

もしかして密漁なのかな?という感じもしましたので、現在ではどうなっているのかは分かりません。

巨大なマーケットは、それだけ様々な人々の生活のあり方や、いろんな背景までもが入り乱れて、熱気と活気で溢れた、るつぼと化していました。

HanaAkari

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