このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【イドリー】汽車ではサモサに軍配あり|旅の玉手箱 食べ物編-19
【イドリー】
当時はインドには高速鉄道は無かったので、汽車での長距離移動はそれなりに時間が掛かり、旅をしている気分が満喫できる楽しいものでした。
駅で停車すると、売り子が車内にインドの軽食を売りに来てくれましたし、車窓越しに買ったりもしました。
北インドから旅をした私は、汽車に売りに来る軽食は〈サモサ〉が定番になっていたのですが、南インド方面に行くと、どこからか〈サモサ〉は姿を消し、代わりに〈イドリー〉という軽食を売りに来るようになりました。
移動中はあまり食べないようにしていましたが、こういった〈イドリー〉のような軽食は、手軽に小腹を満たせるので重宝しました。
インド人がみんなそのように車内で食事を摂っているので、真似したくなるのでした。
私は〈イドリー〉を汽車以外の場所で食べたことがありませんがその経験から判断すると、味に関してはどちらもオッケーでしたが、汁気が多かっただけ汽車の車内では〈イドリー〉の方が食べにくかったです。
〈サモサ〉はジャガイモベースの揚げ物で硬さがあり、そのもの自体に味があったので食べやすかったですが、〈イドリー〉は米が主体のパン生地のようで、それ自体には味があまりなく、必ず汁気のある調味料と一緒になっていたので、その汁気に手こずりました。
〈イドリー〉は〈サンバル〉というカレースープと一緒に食べました。
〈イドリー〉は米を原料にした薄いパンのようなものに調味料を付けて食べるのですが、味は調味料次第で決まりました。
薄いパンのようなものは、それ自体は淡泊な味ですから、調味料がなければ物足りない感じで、調味料も地域によって様々ですから、好みの味付けに出会うとラッキーで、時には「おっと…」と思うことも正直ありました。
〈サンバル〉というカレースープと一緒に食べたものは、食べにくかったですが美味しかったです。
HanaAkari