
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ダルバート】おいしいネパールの定食|旅の玉手箱 食べ物編-16
【ダルバート】
ネパールの家庭料理「ダルバート」は、素朴で自然の味が素直に頂ける優れた料理だと思います。
賛否両論あるとは思いますが、インドのように香辛料の組み合わせがマジカルなのと違い、素材そのものの素直な感じが、日本人の私には馴染みがあり安心感から、舌もびっくりせずに喜べたのだと思います。
「ダルバート」は定食のようなものですが、おかずよりもダル(豆のスープ)がそういった素朴な御馳走でした。
ご飯に掛けて食べるので、なおさら喜びの味が広がり、ご飯のお供となってハーモニーが生まれ、箸が止まらなくなりました。
時々添えてある生の青いチリ(唐辛子)を齧ると、辛みがアクセントになってさらに絶妙でした。
よく〈ダルバート〉には青唐辛子が数本添えてありましたが、定番の添え物となっているのには、きっと意味があるのだと思います。
インドの定食〈ターリー〉も同様でした。
〈ダルバート〉はローカルフードとして安価で、町中の安食堂や屋台で食べることができ、美味しいのでしょっちゅう食べたものです。
ネパールではダル(豆)は「レンズ豆」のことですが、「レンズ豆」はほのかに甘い美味しい豆だということを知りました。

「レンズ豆」とは

カメラのレンズのような形をしているところから、「レンズ豆」と名が付いたようです。
栄養価が高く、紀元前の古代から栽培されている豆です。
何より甘味があり、美味です。
インド、ネパールで初めて食べた豆ですが、知り合って嬉しかった食材です。
日本では「大豆」が食文化の中枢にあるのと同じように、インド、ネパールでは「レンズ豆」は重要な食材のような印象がありました。
インドのスナック菓子に「レンズ豆」を乾燥させるか、軽くフライして塩味を付けた「レンズ豆」のお菓子があったのですが、美味しいですし、スナック菓子なので手軽なのでよく食べました。
列車で長距離を移動する際などに、携帯食として重宝しました。
スナック菓子といっても、ほぼ素材そのままといった風なものでした。
「レンズ豆」のみならず、豆類は自然が人間に与えてくれた、恵みの筆頭のような食材のように感じます。
HanaAkari