このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【干しアンズ】しわがれたアプリコット姫|旅の玉手箱 食べ物編-24
【干しアンズ】
リトルチベットとも呼ばれるチベット文化圏の〈ラダック〉地方は、インドでありながらインドとは全く違うチベット仏教文化がありました。
文化も気候も違えば、衣食住すべての文化がインドとはまるで違いました。
しかし、かつては秘境のような地域も、現代では昔ほど人の往来が大変ではありませんから、文化の混合は進んでいるようでした。
ラダックの中心の町〈レー〉にはイスラム教のモスクもありました。
おそらくそのような人々の交流があって、〈レー〉では〈干しアンズ〉が売られていたのだろうと思います。
おそらく〈カシミール〉方面からやって来た行商の方々が、〈レー〉の町のバスターミナルの周辺の路上で〈干しアンズ〉を販売していたのでしょう。
それまではドライフルーツを食べる習慣も無かったですし、アンズ(杏)を食べたこともありませんでした。
食べてみて驚きました。
赤みがかった黒いしわがれた〈干しアンズ〉の見た目からは、想像できないくらい美味しかったです。
インド旅行中は甘いものを食べる機会はほとんど無かったので、天然の甘味を敏感に感じ取ったのかもしれません。
甘味もさることながらアンズそのものの味が良いのだと思います。
あれからドライフルーツの美味しさを知り、日本でもずっと身近にあったけれども食べることの無かった〈干し柿〉を筆頭に、時々ドライフルーツを楽しんでいます。
フルーツではないけれども〈ドライトマト〉も案外いけていると思います。
昔は保存を目的に作られたドライフルーツでしょうが、今ではちょとしたデザートとして楽しめるとは贅沢で幸せなことです。
「ボスコアドベンチャー」の「アプリコット姫」
アンズの英語名は〈アプリコット〉ですが、私は〈アプリコット〉と聞けば、〈アプリコット姫〉というフレーズを思い出します。
中学生だった時期(1980年代中頃)にテレビアニメで見た、「ボスコアドベンチャー」というアニメのヒロインが〈アプリコット姫〉でした。
それ以来、〈アプリコット〉という響きには、清純で可憐なイメージを持つようになっているようです。
HanaAkari