旅の玉手箱【シュラバナベラゴラ】〈南インド編-14〉

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インド国内での動き
  • マイソール
    Mysuru
    ここから少し北にある〈シュラバナベラゴラ〉に向かいました。
  • シュラバナベラゴラ
    〈Sravanabelgola〉
    カルナータカにあるジャイナ教の聖地です。大きな岩山の上にジィイナ教寺院と巨大な〈バーフバリ像〉が建てられていました。
  • バンガロール
    〈Bangalore〉

    インドはIT産業大国として有名ですが、この〈バンガロール〉は、その先駆け的な都市です。インドのシリコンバレーと呼ばれていました

  • ハイデラバード
     Hyderabad〉

    現在ではITビジネスの目覚ましい発展で急成長する町として、日本でも名を聞くことがありますが、私が訪れた時にはごちゃごちゃした人の多い喧騒だけが思い出されます。イスラム教色の強い町でした。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【シュラバナベラゴラ】巨大バーフバリ像と巨石のジャイナ教聖地|旅の玉手箱 南インド編-14

【シュラバナベラゴラ

ガイドブックにあったジャイナ教の聖地という僅かな記載を見たのが、訪問してみようと思ったきっかけでした。

インド人の大半はヒンドゥー教徒ですが、それ以外にもわずかですがインド発祥の宗教の、ジャイナ教徒と仏教徒も存在します。

ジャイナ教徒はインドの人口の約0.4%ほどしかいませんが、戒律が厳しく敬虔な信者が多いようで、真面目に働きますので裕福な方が多いと聞きました。

私はあの頃、多くの知識は無かったものの、そのようなことは関係がなく、ただ「聖地」と呼ばれている場所には行ってみたくなる「聖地病」でしたので、〈シュラバナベラゴラ〉は外せない場所だったのです。

静かな田舎町に大きな岩山があり、その山頂にジィイナ教の寺院がありました。

まず岩山に驚いたのですが、ゴツゴツした岩ではなく、山というよりは表面が滑らかな超巨大な石がどっしりと鎮座しているようだったことです。

あんな巨大な石があることが不思議でした。

日本でも大きな石や岩は「磐座(いわくら)」と呼ばれ、神が宿るといわれますが、〈シュラバナベラゴラ〉が聖地とされることには、もしかしたらこの巨石のよる神秘性が関係しているのかもしれません。

また階段を上って行った先の山頂には巨大な〈バーフバリ像〉が聳え立っているのですが、全裸の男性像で高さ約17メートルあるので結構な迫力でした。

それも遥かな昔に一枚岩から造られているというのですから、まさかの事実に人間のエネルギーも恐るべきものだと感じます。

滑るような巨大石の裾野の先に広がる景観も、情緒があり良かったです。

バーフバリ像

バーフバリ(ゴンマテーシュワラ)像について

ジャイナ教の開祖は〈マハーヴィーラ〉という方で、仏教の〈ブッダ〉と同じ時代に生きた人だといわれています。

ジャイナ教では〈マハーヴィーラ〉を含め、これまでに宇宙的時間(劫)において24人の救済者(ティールタンカラ)が出現したとされ、その最後の一人が〈マハーヴィーラ〉になります。

仏教の〈ブッダ〉にも似たような話は存在します。

〈バーフバリ〉は一番初めのティールタンカラ〈リシャパ〉の子と伝えられ、名は〈ゴンマテーシュワラ〉ですが、異名として〈バーフバリ〉=〈強い腕を持つもの〉と呼ばれます。

また一年間ヨガの修行で微動だにしなかったことで、〈バーフバリ〉の体には蔦が巻き付き足元には蟻塚ができたという伝説があり、〈バーフバリ〉像はその姿を表現しています。

裸体姿なのは、ジャイナ教の中でも特に厳格な戒律を美徳とする、「空衣派〈ディガンバラ〉」が、「無所有」を教えとしていることに由来します。

HanaAkari

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