二年以上の間バックパック一つに入る持ち物だけで過ごした経験を日本での生活に応用できれば、節約、サバイバル、節制した生活に役立つかもしれないと思いました。
【トイレットペーパー不要】インド式トイレ作法で問題なし⁉|目から鱗のバクパッカー的、節約生活?
【トイレットペーパー不要】
単刀直入に申しますとトイレットペーパーは無くても、水さえあれば問題なくやり過ごすことはできます。
インド人はトイレットペーパーを使いません。
インドを旅行中はインド人に習い、私もトイレペーパーは使用せずに過ごしました。
どうするのかはとても単純で、水を流しながら手で直接肛門を洗います。
インドでは左手は不浄の手とされるそうで、お尻を洗う手は絶対に左手でなければいけませんでした。
反対に右手は食事用の手で、必ず右手で食べるのがマナーです。
インド人は箸やスプーン等の食器を使わずに食事は手で取りますので、左右の手を食事とトイレ用に使い分けていました。
自然とそうなったのだと思います。
流石に便をしたお尻を直接洗った手で食事をしようとは思いませんので、自然と出来上がったルールなのではないでしょうか?
お尻は水洗いしますから、トイレットペーパーで拭いただけよりも清潔だと思います。
用を足した後にしっかりと手さえ洗えば、問題ありません。
ただ、肛門を直接自分の手で洗うという行為は慣れない行為でしたので、最初は少し抵抗はありましたが不思議とすぐに慣れるものです。
日本ではウオシュレットがありますし、トイレットペーパーをケチったところで、大した節約になることもありませんが、もしもトイレットペーパーが無くなったとしても、何とかなるということは心強いものです。
なのでトイレットペーパーが無くなるという騒ぎが起こり、店頭からトイレットペーパーの姿が消えた時でも私は焦りませんでした。
無くなったらペットボトルに水を入れてその水でお尻を洗えば大丈夫だと思っていたからです。
トイレットペーパーが無い程度は、日本であってもインド式にすれば問題なしです。
結局トイレットペーパーが無くなるという騒ぎも、僅かな期間で終了しましたので、日本ではインド式トイレ作法を取り入れることは無かったのですが、あのような時には日本という国の有り難さが再確認できて、素晴らしい国だということを思い出します。
ちなみに1970年代に起こったオイルショックの時にもトイレットペーパーが無くなるという事態が起きたようですが、一度母にその時ことを訪ねたことがありますが、母が教えてくれたことは意外なものでした。
私がまだ小さく弟も生まれたばかりだったので、トイレットペーパーを争って買いに行けなかったので諦めたけれど、しばらくしたら普通に買えたから問題無くやり過ごせたと言っていました。
さすが日本という感じがします。
もしも今後本当にトイレットペーパーが無くなるような事態が起こった時には、インド式トイレ作法があることを知っていれば、少しは気が楽になりませんか?
敢えて日本でインド式を取り入れる必要はないと思いますが、もしもの時の御守り程度に参考にしてもらえれば幸いです。
無いなら無いで何とかなりますし、何とかしないといけないので嫌でも知恵を絞ります。必要な分が確保できれば幸いです。
バックパッカーを長くしていると、一つのバックパックに入る荷物の量には限りがありますので、必然と荷物の量を調整しないといけませんでした。
重いと背負って移動する時には大変苦労しますので、だんだんと私のバックパックの中身は洗練されていきました。
最低限必要な物だけに削ぎ落とされていきましたが、旅行中にはまったく不自由に感じることはありませんでした。
変人バックパッカーの中には行きついた先がバックパックも持たないスタイルの人もいました。
スーパーの袋一つで旅をしている人がいました。
その方、日本人でした。
私はそこまでのことは出来ませんでしたが、日本に帰ってきた時に実家に戻った際には、「なんて物が多いんだろう」と思い、凄く居心地が悪かったです。
沢山持っていた服なんかは、海外の必要としている人々に送る活動をしていたボランティア団体に、大半を引き取ってもらいました。
ただ日本での生活は、バックパッカーの時のようにはいかないということをもう少し考えれば良かったという反省もありました。
思慮が足らずに突っ走った結果、後になってから少し不自由を感じましたので、ちょっとやり過ぎだったなと思ったのですが、物は生活に必要な最低限度があれば、実際にはそれで足りているのは確かなことだとは思います。
程度の問題がありますが、自分がどこで線を引くかということで全てが変わり、どうにでもなるのかもしれません。
HanaAkari