- ウダイプル〈Udaipur〉
〈ウダイプル〉から〈グジャラート州〉に向かいました。これ以降しばらく日本人どころか外国人旅行者とも出会いませんでした。〈グジャラート州〉で会った旅行者は、フランス人の男性一人だけでした。 - アーメダバード〈Ahmedabad〉
〈グジャラート州〉の中心的な都市です。他の地域より物価が高かったです。〈グジャラート州〉のターリーは、もの凄く美味しかったので、毎日の食事が楽しみでした。 - パリタナ〈Palitana〉
〈ジャイナ教〉の聖地、〈シャトルンジャヤ山〉が目的でした。山の上に寺院群があり、迫力がある聖地でした。
- ササン・ギル国立公園〈Sasan Gir〉
インドライオンを見に行きました。インドライオンは絶滅に瀕しているので、国立公園で保護される形でかろうじて生息しています。ジープサファリで見ることが出来ました。 - ジュナーガル〈Junagadh〉
〈ドワールカー〉に行く途中に立ち寄りました。建造物が独特だったのが記憶にあります。 - ドワールカー〈Dwarka〉
インド亜大陸から西に突き出している半島部分の西の端にある海辺の田舎町でした。ヒンドゥー教の七大聖都のうちの一つだという記述に惹かれ行ってみました。ここは特に理由はないけれども心地良い場所で、私には相性が良かった場所です。
このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。
【ジュナーガル】ミナレット、奇跡の瞬間|旅の玉手箱 インド編-25
【ジュナーガル】
イスラム色の強い町でした。
イスラム様式の建造物は、細かい芸術的なデザインが素晴らしいと思います。
町の中に中世ヨーロッパの建物を思わせる、インド・イスラム様式の建造物が点在していて、多くのインドの町とはかなり趣が違う場所でした。
主要な観光地に〈マハーバト・マクバラ―〉という建築物があり、石細工の装飾が非常に芸術的で見ごたえがありました。
〈ミナレット〉という尖塔も独特で、塔の外側にある螺旋階段で上に行くのですが、その形状がDNA螺旋構造によく似ていました。
私が宿泊した安宿の部屋の窓の向こう近くに、〈ミナレット〉があって、夕陽がちょうど尖塔の穴(開け放しの窓か?)の向こうに落ちて、ジャストフィットで尖塔と夕陽が重なるのを見たのですが、もの凄く幻想的で凄く得した気持ちになりました。
よく古代の巨石遺跡とかピラミッドとかで、夏至や冬至などの特別な日にだけ太陽がある位置にやってきて、特殊な現象が起こるといった話がありますが、なんかその類の感動でしたので、個人的な何かの記念日だったことにしておきましょうか。
それは著名な史跡の〈ミナレット〉ではなく、町の所々に点在していたものの一つでしたが、たまたま借りた宿の部屋の窓から、奇跡の瞬間に遭遇出来たのは本当ラッキーでした。
ごちゃごちゃした町中でしたので、そのミナレットの周囲には無秩序に張り巡らされた電線網もあったりして、インドらしい混沌の美になっていたのも思い出されます。
「なんでも綺麗なだけが美ではない」なんて哲学的なことを考えたりしちゃって、こっぱずかしい限りです。
きっとインド人はそんなことなど何一つ考えずに、行き当たりばったりで電線を伸ばしていったんだろうと思うので、余計に自分のことが可笑しくて仕方ありません。
史跡〈マハーバト・マクバラ―〉に観光に行った時に、インド人の小さな女の子が小走りで近寄ってきて、英語で「どこから来たの?」「アメリカ人?」と、目を輝かせながら尋ねられました。
まさか、アメリカ人なんて初めて言われましたが、どう見ても東洋人の顔なんですが…
もちろん「ジャパン」と返答しましたが、少女はあまりピンときていないようでした。
当時、私がグジャラート州を旅した時は、日本人どころか外国人の旅行者とも出会うことが無かったので、きっと外国人を見る機会がほとんどなかったのか?少女にとっては珍しかったのかもしれません。
私はインド旅行中はクルタパジャマ(インドの男性の民俗着)を着用していましたので、外国人旅行者のほとんどいない場所では、よく「ネパール人?」と聞かれたのですが、「アメリカ人?」と言われたのは、後にも先にもこの一回だけでした(笑)
〈グジャラート州〉について、個人的な視点から…
知り合いのジャイナ教徒のインド人が、〈グジャラート州〉はインドの中で、裕福な地域だと教えてくれました。
私が〈グジャラート〉に行ったのはかなり前のことですが、他の地域との物価の違いから納得できる話でした。
明らかに他の地域よりも物価が高かったです。
〈パリタナ〉にはジャイナ教の聖地、シャトルジャヤ山があり、その寺院群の豪華さからも裕福さは想像できました。
「偉大なる魂」マハトマ・ガンジーの出身地でもあり、ガンジーはここを拠点にしてインド独立の為の活動を行いました。
そして私が〈グジャラート州〉のことで一番言いたいのは、グジャラートの〈ターリー〉は、絶品だったことです。
他の地域よりも値段が高かったですが、とにかくもの凄く美味しかったです。
HanaAkari