旅の玉手箱【ヘナ】〈インド雑学編-28〉

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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【ヘナ】オレンジの髪色のおばあさんとサリー|旅の玉手箱 インド雑学編-28

【ヘナ

「ヘナ」は日本でもすっかり天然の髪染めとして有名ですが、インドで「ヘナ」のことを初めて知った時は、「へぇ~、おもしろいなぁ~、お洒落だな~」と感じました。

インド人のおばあさんがサリーを身にまとい、オレンジ色の髪色で静かに歩いているのを何度も見かけたのですが、佇まいが落ち着いて見えて、洒落た感じが素敵で、特に髪の色が綺麗なオレンジ色だったのが気になりました。

仲良くなったインド人に「なんで髪の色がオレンジ色の人がいるのか?」と質問したことがあります。

「ヘナで染めている」と教えてもらい、その時に初めて「ヘナ」のことを知りました。

天然の草で髪染めをするということで、古くから使用されている伝統的な手法とのことでした。

完全な白髪を染めると綺麗なオレンジ色に染まるようで、インドの年寄りは何気に若くてお洒落だなと感心しました。

白髪も綺麗ですが、オレンジ色もいいですね。

ヘナで染めているのか?
ヘナで染めているのか?

「ヘナ」は髪染め以外にも手や腕などの肌に装飾する時に使われ、ペイント用の商品も売られていました。

一般的には結婚式の時に、花嫁の手に芸術的なペイントを施す際に使用されるようです。

ヘナペイント

「ヘナ」は本来「アーユルヴェーダ(インドの古典医学)」でも、薬効があるとされている薬草です。

「漢方」でもそうですが、薬草とかの存在をどのようにして古代の人々は、発見していったのでしょう?

きっと誰かが、試しに食べたり、飲んだり、塗ったりして試行錯誤を繰り返しながら、悲劇もありながらかもしれない中で、後世に伝えてくれたことには感謝しかありません。

伝説では「漢方」=「中医学(中国古典医学)」は、古代に現れた「神農(しんのう)」が、自らの体でありとあらゆる植物を試験し、毒の有無や薬効を見極めたそうです。

一方、インド神話では「アーユルヴェーダ」の始祖は「タンヴァンタリ」という神です。

医神「タンヴァンタリ」は不老不死の霊薬〈アムリタ〉を持っているようです。

どちらも神懸っている伝説ですが、多種多様な植物全てから薬効や安全性を一人の存在が見極めたとは到底思えませんから、目的意識が同じ集団が少しづつ知り得た知識を積み重ねていったのだろうと、凡人の私は考えます。

が、もしかしたら本当に神懸って、天から降りてきた知識をただ実用化したのかな?とか、通常は人間には見えず感知できない無尽蔵のデータベースがあって、そこから引き出されてきたのかな?とか、見えない先人からの教えだとか、様々なオカルト風にも想像します。

ヘナペイント

「アーユルヴェーダ」と「中医学」は親戚?

「アーユルヴェーダ」はインド、5000年以上の歴史が紡いできた「医」に関する知恵の結晶ですが、難しい感じがして取っ付きにくい感じがします。

生半可な気持ちでは理解できないように、本気さを試されているのかもしれません。

それ程に大切な知識だという感じはします。

アーユルヴェーダ

中国の「中医学」と似ている部分があると感じるのですが、「アーユルヴェーダ」と「中医学」は親戚、いとこのような関係ではないのかなと想像します。

「医」に国境問題なんて無かったのかもしれません。

あったのは「人々を病気から助けたい」という純粋な思いだけだったことでしょう。

共にかけがえのない「東洋医学」の至宝ですから、どれだけ物質社会が発展しても、ないがしろにならないように願っています。

HanaAkari

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