旅の玉手箱【アヨーディヤー】〈インド編-30〉

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旅の玉手箱 〈インド〉 旅の玉手箱〈インド編〉
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インド国内での動き
  • サールナート
    Sarnath
    日本寺で英気を養わせてもらい、「まだまだ行くぞ」といった気持ちがありました。重たくて苦痛だった荷物の大半を預かってもらい、携帯用の小さなデイパックのみに入るものだけにして、身軽なスタイルで身も心も軽々となって再び動き出しました。
  • アヨーディヤー
    〈Ayodhya〉
    ヒンドゥー教の聖地ですが、現地では非常に驚いた光景を目にすることになりました。「ラーマーヤナ」の主人公〈ラーマ王子〉の故郷です。
  • マトゥラー
    〈Mathura〉

    ヒンドゥー教の聖地。〈クリシュナ〉神の生地です。

  • デリー
    〈Delhi〉
    ここで南インドで知り合った韓国人のHさんと再会出来るかと思っていたのですが、この時は叶わずでした。その時は知るよしもなかったのですが、後に人の縁の妙を感じる事になりました。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【アヨーディヤー】血塗られたラーマ聖地|旅の玉手箱 インド編-30

【アヨーディヤー

〈アヨーディヤー〉はインド二大叙事詩の一つ「ラーマーヤナ」の主人公〈ラーマ〉王子の生誕地として、古代からヒンドゥー教の聖地として栄えてきた町なのですが…

インドの歴史の過程でイスラム教の王朝の支配化になった時期もあり、そのことが近年になって〈アヨーディヤー〉に、宗教対立による血生臭い事件を引き起こしました。

ヒンドゥー教徒の言い分では、〈ラーマ〉が生まれたとされる場所には、元々ヒンドゥー教の寺院「ラーマ寺院」があったのだが、15世紀頃からイスラム帝国がインドを支配した時代に破壊され、その上に「バーブリー・マスジド」というモスクが建設されたということです。

「バーブリー・マスジド」は、ムガール帝国初代皇帝〈バーブル〉が建設した、「バーブルのモスク」ということです。

それが1992年に暴徒化したヒンドゥー教徒によって破壊されました。

この行為がヒンドゥー教徒とイスラム教徒の宗教対立を炎上させることになったのです。

大きな引き金となり、インド各地でヒンドゥー教徒とイスラム教徒の過激な暴力を伴う宗教対立が勃発しました。

アヨーディヤー

私は何も知らず、聖地にある重要な場所だということで、「バーブリー・マスジド」の跡地に見学に行ったのですが、まさかの聖地とは思えない様子に驚いたのでした。

おそらく破壊されたモスクの跡地に、簡易的にヒンドゥー教の施設のようなものをこしらえたのでしょうが、そこはまるで刑務所のようでした。

ライフルを持った軍人が警備していて、周囲は有刺鉄線で覆われていました。

中には入れたのですが、通路は鉄パイプと鉄条網で囲まれていて一方通行になっていました。

おそらく〈ラーマ〉を祀っていたのだと思うのですが、仮の祭壇といった印象がありました。

日本人として生まれた私には、宗教対立の感覚があまりよく分からないのはあります。

想像以上に根深いのだと思うのですが、「聖地」とは一体何なのだろう?という疑問が起こった〈アヨーディヤー〉でした。

インド二大叙事詩「ラーマーヤナ」の広大なスケール。

「ラーマーヤナ」は、〈アヨーディヤー〉を首都とする「コーサラ国」の王子〈ラーマ〉の伝説物語です。

叙事詩とは歴史的な出来事を物語としたものとされますが、「ラーマーヤナ」はヒンドゥー教の聖典でもあります。

物語の舞台がインドの西北部に位置する〈アヨーディヤー〉から、羅刹王〈ラーヴァナ〉の住む〈ランカー島(スリランカ)〉にまで及ぶ広大なスケールです。

〈ラーマーヤナ〉の世界観は、インドのみならず東南アジアの国々にも伝わり、伝統芸能や建築など、現代でも人々に親しまれています。

ラーマーヤナ

HanaAkari

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