旅の玉手箱【バス通路に寝落ち】〈アクシデント編-12〉

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旅の玉手箱〈バスの通路で寝落ち〉 旅の玉手箱〈アクシデント編〉
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このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【バス通路に寝落ち】インドにて|旅の玉手箱 アクシデント編-12

【バス通路に寝落ち

インドで24時間以上続けてローカルバスに乗って移動したことがありました。

インド北部にあるヒンドゥー教の聖地〈ハリドワール〉で体調を崩し、病み上がりの状態で近くの同じく聖地〈リシケシュ〉へローカルバスで移動した時です。

〈リシケシュ〉は「ビートルズ」もヨガの修行に訪れたことで有名なヒンドゥー教の聖地で、予定では数日は宿泊しようと考えていました。

その後〈マナリー〉に向けて移動し、そこから〈ラダック〉地方へ行く予定でした。

それが〈リシケシュ〉のバスターミナルに到着した時に、ここから〈マナリー〉まで直通のバスがあり、それも間もなく出発するという情報を聞いた瞬間に、急に心変わりがしてこのまま〈マナリー〉まで一気に移動しようと思ったのです。

かなり無茶な行動だったと思います。

〈リシュケシュ〉を出発した時はまだ午前中でしたが、そのローカルバスの終着駅でもあり、私の目的地である〈マナリー〉に到着するのは翌日の朝になるのにも関わらず、私は決行したのです。

深く考えて行動したのではなく、ただの思い付きでした。

予想はしていましたが、インドのローカルバスで長時間移動することの過酷さは想像以上のもので、後半は死んだ魚のような目になっていたことでしょう。

座席は前の席との間隔が狭くて足元は窮屈、クッション性が全くない硬いシート、背もたれは直角に固定されていてリクライニングなどとは無縁でした。

ローカルバス インド

悪路では飛び跳ねる程に上下に振動しますし、お陰で車酔いをすることはありませんが、とんでもなく疲れます。

道中の〈チャンディガル〉のバスターミナルに到着した時には、すでに日は落ちていて暗くなっていました。

〈チャンディガル〉では少し長い間停車していて、ここでドライバーが交代しました。

まだまだ夜通しこのバスで移動するので、なんとか寝ようと試みましたが、疲労は蓄積するけれども、窮屈な態勢では一向に眠ることができないのです。

そして遂に私に限界の時が来てしまいました。

〈チャンディガル〉以降、乗客はどんどん減り、ほとんど乗っていなくなっていたのが幸いでした。

私は乗客のいない後部の方へ行き、通路に寝転がりました。

リュックサックを枕替わりにして横になると、そのまま次に気が付いたのは〈マナリー〉に到着した時だったのです。

マナーとか人の目などを気にする余裕は一切無くなっていた訳ですが、お陰で僅かでしたが爆睡できたのでした。

インドの素敵なところは、そんな行為も何でもないこととして過ぎ去っていく、お国柄なのでした。

バス インド

そして、バスの移動は〈マナリー〉以降も続きました。

〈マナリー〉から4000メートルを超える峠をいくつも越えて、リトルチベットと呼ばれる〈ラダック・レー〉に行くのが目的でしたから、〈マナリー〉のバスターミナルに到着した際に、その為のバスの情報を調べてから宿に転がり込もうと思っていました。

するとその時に日本人のかなり強者のバックパッカーと出会ったのです。

その方もこれから〈レー〉に行こうとしているのだが、連日バスは満員で乗ることが出来ないで困っていると聞かされました。

〈レー〉までの道のりは通常は途中の〈キーロン〉という村で一泊してから、一泊二日の行程の過酷な峠越えの繰り返しをするバス移動になるのですが、その時は〈キーロン〉までは行けるということ、もしかしたら〈キーロン〉からだと次の日には席にありつける可能性もあるといいう、チケット売り場のインド人の不確かな情報をどう判断するかでした。

そこは強者バックパッカーと相談して旅は道連れというこで、とにかく今から〈キーロン〉まで行こうということになったのです。

そして、過酷なバス移動がまだ続くことになりました。

峠道

前日の朝からバスで移動し続けて、〈キーロン〉に到着したのは、次の日の夕方でした。

その次の日には〈レー〉への過酷な峠越えを行うはずでしたが、やはりバスが満員で乗ることが出来ず、何もない〈キーロン〉の村でさらに一泊することになったのは、私の体には幸いだったことだと思います。

実はその翌日も〈レー〉行きのバスは満席で乗れなかったのですが、必死でドライバーと交渉して、席はないから通路に乗せてもらうことでなんとかバスには乗り込めました。

それはそれで、またとんでもない移動になりましたが…

HanaAkari

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