旅の玉手箱【パリタナ】〈インド編-23〉

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旅の玉手箱 (インド編グジャラート) 旅の玉手箱〈インド編〉
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インド国内〈グジャラート〉での動き
  • ウダイプル
    Udaipur
    〈ウダイプル〉から〈グジャラート州〉に向かいました。これ以降しばらく日本人どころか外国人旅行者とも出会いませんでした。〈グジャラート州〉で会った旅行者は、フランス人の男性一人だけでした。
  • アーメダバード
    〈Ahmedabad〉
    〈グジャラート州〉の中心的な都市です。他の地域より物価が高かったです。〈グジャラート州〉のターリーは、もの凄く美味しかったので、毎日の食事が楽しみでした。
  • パリタナ
    〈Palitana〉

    〈ジャイナ教〉の聖地、〈シャトルンジャヤ山〉が目的でした。山の上に寺院群があり、迫力がある聖地でした。

  • ササン・ギル国立公園
    〈Sasan Gir〉
    インドライオンを見に行きました。インドライオンは絶滅に瀕しているので、国立公園で保護される形でかろうじて生息しています。ジープサファリで見ることが出来ました。
  • ジュナーガル
    〈Junagadh〉
    〈ドワールカー〉に行く途中に立ち寄りました。建造物が独特だったのが記憶にあります。
  • ドワールカー
    〈Dwarka〉
    インド亜大陸から西に突き出している半島部分の西の端にある
    海辺の田舎町でした。ヒンドゥー教の七大聖都のうちの一つだという記述に惹かれ行ってみました。ここは特に理由はないけれども心地良い場所で、私には相性が良かった場所です。

このブログは私がバックパッカーとして、1997年9月20日出国~1999年11月16日に帰国するまでの間に訪れた場所を、四半世紀後の私が思い返してみたら、一体何が出てくるのだろうか?という好奇心から古い記憶を辿り、出てきたものを書いてみることを試みたものです。

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【パリタナ】要塞寺院シャトルンジャヤ山|旅の玉手箱 インド編-23

【パリタナ

〈パリタナ〉にはジャイナ教の大聖地〈シャトルンジャヤ山〉があり、何かしらの恩恵にあやかろうという俗な思いから、聖地と名の付く所へは出来る限り訪れるのが、あの頃の私のトレンドでした。

ジャイナ教徒のインド人と知り合った際に、ジャイナ教については仏教と似ているところがある宗教だと教えてもらったことがあります。

あくまでも広いインドならではの大雑把な意見だったと思いますが、仏教もジャイナ教もヒンドゥー教の前身バラモン教からの改革(カースト否定)として発祥していること、ブッダとジャイナ教の始祖は同世代の人だということなどを考えると、あながち間違いではないようです。

とにかく「何教徒?」と尋ねられると返答に困る「何でも教徒」だった私には、大きな聖地はそれだけで魅力的だったですし、多くの人々が真剣に参拝するような場所だけに、きっと何かがあるのだろうという下衆な思いがありました。

〈アーメダバード〉から移動し、〈パリタナ〉の町外れの安宿に一泊しました。

パリタナ

次の日は、一日がかりになるだろうと予想されたので、聖地〈シャトルンジャヤ山〉の観光には朝早くから臨みました。

町外れから歩いて〈シャトルンジャヤ山〉の方に向かいましたが、それ程大きな町ではなく、しばらく歩くと道に門があり、もうしばらく先に山頂にある寺院群に向かう登山口がありました。

麓からひたすら石の参道を歩き、上り、歩き続けました。

2時間くらいは歩いたり上ったりしたと思いますが、私は階段とかが続いていると、最後まで行ってみたくなる性分があり、疲れを感じるよりもそっちの癖の方が勝ることが多いものですから、山道を行くことは楽しかったことでしょう。

どこまでも続いている階段を見ると、上ってみたくなる癖(高層ビルはそそらないですが…)は一体何なのでしょうか?

〈香港〉に行った時に町の中に長いエスカレーターが連続してありずっと続いていたので、用事は無かったけれども一番上まで行ったこともありました。

登山のような時はこの癖もプラスに働いて結構なことです。

〈シャトルンジャヤ山〉山頂の外観は寺院というよりも、壁で囲まれて要塞のようでした。

細工された石の建造物がいくつもあり、建造物群がエリアごとに結ばれるようにして山頂一帯に広がっているので、人気のない場所もあったりして静かで、床の石がひんやりとして裸足の足に気持ちが良かったです。

数々ある寺院の中で、憶えているのはピロティのような所に、白い座像が並んで座っていたのですが、白い石の像の清潔な感じと、仏像よりもしなやかなフォルムに優しい印象を受けたことでした。

白を基調にすると、爽やかに感じます。

〈ジャイナ教〉とは…

開祖〈マハーヴィーラ―〉は、仏教の開祖〈ゴータマ・シッタールダ〉と同世代の人です。

仏教は世界に広がりましたが、ジャイナ教はインド国内に留まるようにして現代まで受け継がれています。

戒律が厳格なので、多くの人には受け入れ難かったのかもしれません。

敬虔な信者は禁欲、苦行、不殺生を重んじます。

「裸衣派」と「白衣派」があり、パリタナの〈シャトルンジャヤ山〉は「白衣派」の聖地です。

厳格なベジタリアンであり、野菜でも収穫すると植物の命を絶つ(根を絶つ)ことになるということで、「根菜類」は食さないようです。

知り合いのジャイナ教徒のインド人は、「根菜」は収穫する際に知らず知らずのうちに、地中にいる虫などの命を奪う可能性があるからと言っていました。

虫に関しても、飛んでいる小さな虫が誤って口に入って殺生しないように、いつもマスクを装着して過ごす方もいるようです。

ジャイナ教徒

ジャイナ教徒は勤勉で、経済的にも裕福な人が多いようです。

インド国内には450万人程の信仰者がいます。(インド全体の人口の0.5%弱)

〈グジャラート州〉について、個人的な視点から…

知り合いのジャイナ教徒のインド人が、〈グジャラート州〉はインドの中で、裕福な地域だと教えてくれました。

私が〈グジャラート〉に行ったのはかなり前のことですが、他の地域との物価の違いから納得できる話でした。

明らかに他の地域よりも物価が高かったです。

インドの国鳥〈クジャク〉

〈パリタナ〉にはジャイナ教の聖地、シャトルジャヤ山があり、その寺院群の豪華さからも裕福さは想像できました。

「偉大なる魂」マハトマ・ガンジーの出身地でもあり、ガンジーはここを拠点にしてインド独立の為の活動を行いました。

そして私が〈グジャラート州〉のことで一番言いたいのは、グジャラートの〈ターリー〉は、絶品だったことです。

他の地域よりも値段が高かったですが、とにかくもの凄く美味しかったです。

HanaAkari

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