読書感想文‐impression

〈今西祐行〉作品を読んで

「一つの花」  今西祐行著 を読んで

本物の素晴らしい景色よりも先に、子供時分の国語の教科書にあった一つの物語のコスモスの情景が優先的に甦ってくるのが不思議です。改めて読んでみたら一輪のコスモスに込められた思いや背景が違って感じられました。
〈日本人〉作品を読んで

「オネアミスの翼」王立宇宙軍  飯野文彦著 を読んで

お酒の効力もあって空想も冴え、あの頃から色褪せることのないオネアミスの世界観に没入したのですが、昔の思い出というよりも、近年の状況が「オネアミスの翼」に追いついたのではないのかと思うのでした。
〈外国人〉作品を読んで

「小公女」 フランセス・ホッジソン・バーネット著 を読んで

子供の頃に世界名作劇場シリーズのアニメーションを、何気に見ることがルーティンになっていた時期があります。「小公女セイラ」もその一つでした。しかし漠然とした記憶はあるものの、どのような物語だったのかが思い出せなかったので、読んでみることにしました。
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〈松本清張〉作品を読んで

「密教の水源をみる」空海・中国・インド 松本清張著 を読んで

私は松本清張氏のことを推理小説家だと思っていたのですが、推理小説以外にも違ったジャンルも手掛けていたようです。この「密教の水源をみる」空海・中国・インドのように、テーマに基づいて実際に現地視察に行った旅の記録もありました。
〈宮沢賢治〉作品を読んで

「ありときのこ」 宮沢賢治著 を読んで

自然の世界を傲慢な人間の視点から見ないで、動植物の視点から表現するスタイルが多く見受けられる宮沢賢治氏の作品ですが、この「ありときのこ」では、蟻の目線から楽しませてくれました。そして独特の文章表現と世界観に、いつしか酔いしれているのです。
〈外国人〉作品を読んで

「一九八四年」 ジョージ・オーウェル著 を読んで

この物語は、近未来を描いたSF小説ですが、空想のはずなのに現実に起こりうるか、ある意味では起こっているかもしれないと思える内容に背筋が凍りました。これほど読後に虚脱感を覚える作品は稀有なのではないでしょうか?
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「十本の針」 芥川龍之介著 を読んで

この「十本の針」というタイトルを見た時に、まず初めに思ったことは「指切りげんまん、針千本飲~ます」の針のようなものだろうか?でした。罰なのか?とにかく痛みを伴うようなもの、そんなイメージでした。
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「悪魔」 芥川龍之介著 を読んで

毒を含んだ剣で一刀両断にされた気分です。「悪魔」をも飼いならす程の「芥川節」に、うなだれてしまいました。
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「ある阿呆の一生」 芥川龍之介著 を読んで

皮肉屋の傾向がある芥川龍之介氏は、題にもあるように自分のことを「阿保」だと蔑み、あえて影のあるような部分や、悪の匂いがするような要素を集約させたのかもしれないと感じたのです。
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「河童」 芥川龍之介著 を読んで

心の繊細な人間には、世間というものは生きにくい場所なのかもしれません。なにかそのような心の中にくすぶっている気持ちの悪さを、芥川龍之介氏は河童のお話で伝えたかったのではないでしょうか?
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「地獄変」 芥川龍之介著 を読んで

地獄とは人の心のことのように思えてしまう、異様な雰囲気に一瞬寒気がする物語でした。読書後の爽快感などは皆無で、心にうてったような鈍い障りを感じました。
〈武田邦彦〉作品を読んで

「愛用品の五原則」 武田邦彦著 を読んで

精力的にご活躍されている科学者武田邦彦氏によるエッセイですが、話す時と同じように文章も簡潔なのに、とても「らしさ」を感じ気持ち良かったです。そんな一風変わった科学者の目線から、「ものの時代」を終えて「こころの時代」を築くための一案が示されました。
〈日本人〉作品を読んで

「皇室と日本精神」 辻善之助著 を読んで

こちらには教科書で教わったような日本史のように、○○年に何々が起こった云々といった体温のない歴史ではなく、もっと生身の人間の歴史がありました。俗っぽく言うと井戸端で近所の方々が、噂話をしているような感じです。
〈日本人〉作品を読んで

「あの世飛行士 予約フライト篇」 木内鶴彦×保江邦夫 を読んで

お話の数々について、もちろん私には真相は分かりませんし、丸ごと信じ込めるほど純粋でもありません。ただこの本のサブタイトルになっている「死んでいる場合じゃないよ」の意味には、強いメッセージが込められていることが分かりました。ピラミッドの話◎◎◎
〈外国人〉作品を読んで

「フランダースの犬」 ウィーダ著 を読んで

子供の頃に世界の名作としてテレビアニメの再放送で何度も見ましたが、長い年月を経てこの物語を改めて小説で読んでみると、どうしてこのような悲しい物語をあえて見せるのだろうか?と子供目線でなく、大人目線というか、動機は何だったのだろうか?と考えてしまいました。
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