読書感想文‐impression

〈日本人〉作品を読んで

「檸檬」 梶井基次郎著 を読んで

「檸檬」を書いた時の作者は、陰よりでバランスを上手にとっていたのではないのかなと思いました。短い小説ですが、非常に情緒がある素晴らしい作品だと思います。
〈太宰治〉作品を読んで

「自信の無さ」 太宰治著 を読んで

「自信が無い」ということは、普通は否定的な感情だと思われてしまいがちですが、私はそれを受け入れて肯定してやっていきますという、太宰治氏の強い意志表明を感じました。
〈武田邦彦〉作品を読んで

「大麻ヒステリー」思考停止になる日本人|武田邦彦著を読んで

日本人の価値観にある、大麻=痲薬(まやく)であり「大麻」は絶対悪だという風潮に「待った」をかける内容だと思いますが、それを感情論とかで擁護するのではなく、実際の歴史を振り返り、大麻に対して何が起こったのかを説明されているところは興味深いものでした。
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〈李登輝〉作品を読んで

「人間の価値」 李登輝の言葉 を読んで

〈李登輝〉氏の精神的な軸は「武士道」と「キリスト教」にあったようです。ですから私のように政治や権力に縁遠い者でも、〈李登輝〉氏の言葉は心に突き刺さるものが多いのかもしれません。
〈ジェームズ・ロリンズ〉作品を読んで

「ウィルスの暗躍」 ジェームズ・ロリンズ著 を読んで

アフリカ中央部に位置するコンゴの密林地帯を舞台に、未知のウィルスの脅威と人間の欲望の脅威とが絡み合ったストーリーだと思います。パンデミック・パニックストーリーではないのが渋いです。
〈遠藤周作〉作品を読んで

「深い河」 遠藤周作著 を読んで

読書をしながらこれ程に、震える感覚を覚えた作品は珍しいものです。「深い河」がインドのガンジス河のことであり、私がまだ若かった頃に実際に物語に登場する場所に訪れたことがあることが大きく影響しているのは確かだと思います。
〈日本人〉作品を読んで

「前世は自分で診断できる」 秋山眞人著 を読んで

前世のことを知り、いまを生きることに生かしましょうというのが、この「前世は自分で診断できる」のテーマのように感じました。場所やパワーストーンの好みで前世が判断できるという話がありました。
〈日本人〉作品を読んで

「葉隠武士道」  松波治郎著 を読んで

「武士道」の精神は、ぬるま湯で育った私には、研ぎ澄まされていて厳しく感じることが多いのは事実ですが、ギリギリですが何処かで共鳴する部分もあります。やはり、薄れていく日本人の大切な心が「葉隠武士道」にはあるみたいです。
〈日本人〉作品を読んで

「口訳 古事記」  町田康著 を読んで

退屈になりがちな古典を、「口訳 古事記」は奇抜なアレンジで最後まで飽きさせないように取り計らってくれたのだろうと思います。初めて「古事記」を最後まで読むことが出来ました。最後〈仁徳天皇〉の税に関する「聖帝」エピソードが興味深かったです。
〈芥川龍之介〉作品を読んで

「アグニの神」 芥川龍之介著 を読んで

お婆は魔術を使い「アグニの神」というインドの古い「火の神」の力を借りて、「我さえ良ければ良し、それのどこが悪いのか」といったあこぎな商売をしていました。
〈宮沢賢治〉作品を読んで

「インドラの網」 宮沢賢治著 を読んで

宮沢賢治氏の作品は短編のものが多いですが、私は読むのに時間が掛かってしまいます。「インドラの網」はこれでもかと言わんばかりの美しい情景の数々に圧倒され、読み進めるスピードはさらに遅くなってしまいました。
〈今西祐行〉作品を読んで

「すみれ島」  今西祐行著 を読んで

すみれの花が一面に咲いた小さな無人島、紫色が色んな想像を掻き立てます。短い物語なのに、色んな思いが溢れてくる素敵な作品でした。
〈今西祐行〉作品を読んで

「あるハンノキの話」  今西祐行著 を読んで

一本のハンノキが回想するような形で物語が語られています。ハンノキは原爆投下という一つの一行為によって生み出された、幾層もの「忘れることの出来ない痛み」を静かに見守っているようでした。
〈今西祐行〉作品を読んで

「ヒロシマの歌」  今西祐行著 を読んで

この物語は地獄と化した焼けただれたヒロシマの町の中で、出来ることは限られてはいても精一杯の救援活動が、小さな命を繋いだお話です。児童小説ですので文面に丁寧さと優しさがあり、筆者の優しい気心が表れているように感じました。
〈外国人〉作品を読んで

「地底旅行」 ジュール・ヴェルヌ著 を読んで

途轍もない独断専行型の〈リーデンブロック教授〉に牽引されて、地底の底にある世界を目指す物語ですが、走り出したら止まらない勢いに、いつしか前のめりになっている自分が可笑しかったです。
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